~認められる「生業」へ~
脱サラからいきなりの独立就農、気付けばあれから20余年、掘っ建て小屋を建て、独り黙々と取り組んだ頃から、歩んできた道はふり返ると遠くかすんで見える程です。
独り農業から、パート雇用、パートさんから正規雇用へと規模が大きくなる中で若者の定着が課題になりました。
「百姓の手伝いなんか早く辞めて、お母さんを楽させてあげなさい」母親が重い病と診断された若いスタッフが近所からあたり前のようにあびせられた言葉です。頑張り屋さんでした。この娘なら将来は必ず柱になる。そんな存在でした。しかし、彼女は苦渋の決断の末、退職しました。
根底にあるのは「どーせ農業やろ」という世間の職業としての農業に対する眼でした。4つの社会保険を揃えて、月給制で求人をする事は小さな事業所にとっては、当時は精一杯でしたが、14~15万の給料でキツイ仕事が続く毎日はいくら技術や経営について学べると言っても…(2002年頃)
今、諸条件を改定、初任給だけではなく、産休・育休等も含めた福利厚生も充実。生涯の生業として農業を志す者たちが集まる時が来ました。
10年後の生活や退職金を考える会社をつくる事でスタッフは安心して長く勤められます。経済的に豊かに暮らすことと、農の現場で夢を実現させる事が両輪となって動き始めてこそ、「農」は真に認められた職業へと成長します。新しい家庭を築くことが可能になります。
~スペシャリスト集団を目指せ~
栽培管理のスタッフは、男女の区別なく、全員が何でもこなせる事、その中で自分の得意をつくることを目標にしています。女性の活躍が評価され、おかげさまで「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選(WAP100)」の第一次選定14事業所の1つに選ばれました。(URL.http://hojin.or.jp/standard/100/)
やりたいが形になる。楽しいと思いませんか。